【自閉症のこだわり対処法】パニックはルーティンが崩されたのが原因だった!!
こんにちは。
今日は自閉症児の特徴の一つである『こだわり』についてお話ししようと思います。
例えば保育園の通園時に、子供の決まったルーティン(道順)があるとしましょう。
ある日その道が工事中で通れなくなっていて、いつものルーティンが崩れた場合、健常児であれば困りはするものの、代替策として別の道を探して対応するはずです。
しかし、自閉症児の場合、そのルーティンが崩されると激しいパニックを起こしてしまうケースがあります。
そんな想定外の状況になれば、ルーティンというものを厄介に感じてしまいますが、実はそのルーティンこそが、子供との正しい接し方を考えるヒントになるんです!
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ルーティンのメリット
前述した通り、自閉症児や家族にとって、ルーティンの全てがデメリットという訳ではありません。
同じ手順で作業したり、身体を動かすことは、私たちにもよくあることです。
ルーティンには
- 頭で考えずに行動することができる
- 効率的である
- 作業時間の目安も立て易い
などのメリットがあり、本人や周りが困っていなければ、無理にルーティンを辞めさせる必要はありません。
イライラ解消の流れがルーティンだった!!
中には、これは自閉症児のルーティンだと気付きにくいものもあります。
ぴよ太郎には、普段からパパの顔や身体を引っ掻いたり、ひね切ったり、叩いたりして「痛い!!」とリアクションをするパパの姿を見て大喜びする悪い癖があります。(※要はパパを舐めている!)
そして先日、少しぴよ太郎も調子に乗り過ぎてしまい、パックリ傷口が開くくらい引っ掻いてしまったことで、いつもは温厚なパパも、この日ばかりは初めてぴよ太郎を怒りました。
そして、その日を境に怒られたり、思い通りにならないことがあると、ぴよ太郎はパニックを起こすようになってしまったのですが、パパに初めて怒られたショックで精神的に不安定になっているんだと思っていました。
でも、いつもぴよ太郎がパパを他害する時の状況を思い出しているうちに、ふっとしたルーティンに気づいたんです。
それは、
- ママに怒られた・思い通りにならなかった
- そのイライラで舐めているパパに八つ当たり(他害)
- パパの痛がるリアクションを見る
- 大喜びでイライラもスッキリ!
というルーティンです!!
今回はパパから怒られ、怖くてパパに攻撃することが出来なくなったことで、ルーティンが崩され、ぴよ太郎は怒りの鎮めどころがわからず、パニックになっていたんです。
ルーティンだと分かれば対策が練れる
今度はパパが仕事でいない時に、ママから怒られてぴよ太郎がイライラしている時のケースですが、今まではこんな感じでした。
- ママに怒られた・思い通りにならなかった
- ママが怒るだろうと思う事をわざとする
- それをママは無視をする
- それでもママが怒るだろうと思う事を続ける
- とうとうママが怒る
- ぴよ太郎が泣き出す
でも、このルーティンから試行錯誤しながらようやくママとぴよ太郎の仲直りのルーティーンが完成しました!
それが、こんな感じの流れです。
- ママに怒られた・思い通りにならなかった
- ママがぴよ太郎をぎゅーっと抱きしめ「よしよし」する
- お互いのイライラがスッキリ!
このようにしてみると上手くいったんです!!
少しぴよ太郎に甘い気がするけど...
パパがいる場合も、これを参考に新たなルーティンを考えていこうかな。
親にとっては困りごとでも子供の成長の証
このように、ぴよ太郎がイライラすることを最近は多く目にするようになり、発達外来の小児科の先生に少し相談してみました。
すると、
「思い通りにいかず、イライラして癇癪を起こすのは、親は困るけど子供にとってはいいこと!
自分の意思が出てきたんだから成長したってことだよ」
と前向きな言葉をいただきました。
困っていて大変だけど、成長してるが故と言われれば、ぴよ太郎の行動を分析して対策を考えることも楽しく感じ、まだまだ頑張れそうです。
これからの希望
いよいよ発達支援センターの通園が再開され、母である私も、新たにルーティンを作りました。
バスに興味津々で、振り返ることなくバスに乗るぴよ太郎。
私はぴよ太郎が乗り込んだバスが見えなくなるまで、両手を上に挙げ大きく手を振り続けています。
今は私の方を見てくれませんが、いつかニコニコ手を振り返してくれたらいいな。
今日もご購読いただきありがとうございました♫
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